岐阜県笠松町の笠松競馬場で調教師と騎手の計4人が6月、馬券を購入した疑いで強制捜査を受けた競馬法違反容疑事件で、県警の事情聴取に対し、少なくとも2人が馬券購入を大筋で認めていたことがわかった。出走馬の不調など「内部情報」を仲間内で共有し、購入する馬券を決めていたという。県警は4人のうち、容疑が固まった人物を書類送検するとみられる。
県警は4人の自宅や厩舎(きゅうしゃ)を同容疑で家宅捜索し、騎手ら競馬場関係者を任意で事情聴取した。競馬法は、地方競馬に所属する調教師や騎手、厩務(きゅうむ)員は全国の地方競馬の馬券購入や譲り受けを禁じており、100万円以下の罰金が科せられる。
関係者によると、調教師らは共謀して、インターネットの馬券購入サイト「オッズパーク」を利用し、6月ごろ、調教師の知人名義で馬券を購入するなどした疑いがある。
4人は地方競馬全国協会が交付する調教師・騎手の免許が更新されず、8月に引退扱いとなった。
4人のうち、元調教師の男性は取材に馬券購入を認めたうえで、「2012年から15年ごろまで(別の競馬関係者らと)購入し、昨年11月ごろに(4人を中心に)購入を再開した」と話している。男性によると、出走馬の体調や脚の状態といった関係者しか知り得ない情報をもとに、1着から3着まで順番通りにあて高倍率になる3連勝単式馬券を買っていたという。
元騎手のうち2人は「特に話すことはない」「話せない」と取材に答えた。別の元騎手1人は親族が「取材は受けない」と答えた。
■元調教師「収支マイナスの年な…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル